古いお家シンポジウム報告
&甲府市男女共同参画フォーラム

Hi everyone!

甲府によっちゃばれし!

 

先日お知らせしたNDPL主催シンポジウム。

山梨大学の石井研究室の大学生主導で開催されました。

 

甲府市内の古いお家をできるだけ残していけるようなデータベースを、一軒一軒地道に訪問して聞き取り調査をしているグループです。

地道な活動に頭が下がります。

 

また、スピーカーの1人として、今話題の韮崎駅近くにあるアメリカヤのリノベーションに取り組んだ建築家、

千葉健司さんもアメリカヤについてお話しくださいました。

私もまだ1度しか行ったことが無いのですが、

何しろ5階からの山の眺めの素晴らしさといい、

建物のリノベーションセンスの素晴らしさといい、

何度も行きたくなる場所です。

私もスピーカーの1人として、

2014年12月に甲府市に到着してから、

どうやって築およそ100年(もしかしたらそれより古いかも?)の伝統家屋を、塾として使用できるように直し暮らすことができているのか、まとめてお話ししました。

前々から、どうやって十数年空き家だった場所に住めるようになったか、発表できるようまとめなければ、と思っていたので、良い機会でした。

 

特に、外壁塗装の色を決めるのに苦労した話に、

「良い話が聞けた」と参加者が喜んでくださいました。

 

 

改装工事の一部の外部塗装の色をどうするか相談の最中に、

改装前の土壁が、一部黒くなっているのに気づきました。

「あれが、元々の家の色でしょうか?」と大工さんに聞いたみたところ、

「あぁ!あれはきっと、戦時中爆撃を避けるために

白い壁を家族全員で墨で黒く塗った跡じゃないですか?」

京都に住む父に電話をして確かめたら

終戦当時5歳だった父も

そういえば家やお蔵の白壁を

筆を持って家族全員で墨を塗った記憶がかすかにある、とのこと。

 

そこから、戦争があったことと2度と繰り返さないように残す意味で、この黒みがかった色にしましょう、と決まりました。

その時の話を大工さんがまとめてくださっています。

四年前の今日。寒い寒い中の工事、本当に感謝。

中村 京子さんの投稿 2019年1月26日土曜日

 

市街の8割が焼けたと言われる甲府七夕空襲を乗り越え生き残ったこの家の

戦前からの格子戸のある景観を残すことは

私にとっては、大切な歴史を紡ぐこと、文化を残すこと。

 

寒さ暑さが大変でも、

改築に手間がかかっても、

どうしても残したかった、という話に

参加者の皆さん熱心に耳を傾けてくださいました。

 

質疑応答時間には、

空き家となった古いお家を引き継ぎたい次世代に渡す上で

私が実感している二大問題についても問題提議できて、嬉しかったです。

 

古いお家の引き継ぎの上での二大問題とは、

「お仏壇に集まりたいという持ち主の気持ちにどう対応するか」

「古い家に詰まっている大量の古いものをどうするか」

この2点に対する解決策が提案できれば、

高齢の持ち主が持て余している甲府市内の古いお家を

その古さに魅力を感じる若い世代が引き継ぐ動きが高まると思うのです。

 

良い方法を考えてくださる方々が増えますように。

 

さて、水曜夜に

「古いお家を遺すシンポジウムが終わったーーー

プレゼンパワポ作り頑張ったーーー!

と喜ぶのもつかの間、

 

次は、甲府市男女共同参画推進委員会のフォーラムの準備

上野千鶴子先生のお話が無料で聴けるなんて、

すごく無いですか?!

当日は上野先生の著書の販売と

上野先生からサインを頂ける時間もあります!

 

ほいじゃぁ、また書くじゃんね!

See You!

 

追記:

甲府駅周りの素敵なお店情報。

山梨県立図書館1階のカフェLibre で

シンポジウム開始前の腹ごしらえ。

大好きなクスクスやピクルスも添えられたサンドイッチプレートにカフェラテ。

生ハムやスモークサーモンとカマンベールチーズのサンドイッチ、至福。

セットデザートのアーモンドケーキはお持ち帰りしたので写真に収め忘れ残念。

アンリシャルパンティエのフィナンシエにも負けない美味しさなのよね