人生をダイナミックに変えた
人の気持ちが交差する家にたどり着く
縁によって出会った僕の新しい家をまず見てください。
玄関です。
立派な入口です。
こちらは横からです。
引っ越しの段ボールが 笑
8部屋、トイレ3つ、家具付き、倉庫付き。
ピアノとサウナまである使いこなせないスーパーハウスです。
2階からの眺めです。
こんな景色を今「自分の住むところ」から眺めているのが人生の不思議です。
こちらの写真は少し前ですが、練習用にお借りしている自分の畑です。
レタス50株を定植して食べきれないから横浜の知人にも送りました。
12種類の野菜を植え、時間を忘れて畑で遊んでいます。
子供も畑に連れていっては一緒にはしゃいでいます!
最終的にどのようにしてこの物件に出会ったかを一言でいえば「人の縁」です。
こういう物件は表に出ることは少ないですね。
僕は、まさに人の縁、紹介のみでたどり着きました。
移住をするといっても実際動き出すと大きく現実の壁とぶつかります。
住む家を決める。
これは大きな壁です。
ホームステイでお世話になった農家の繋がりで同じ地域の他の農家ご家族と知り合い、みなさんのお人柄や周囲の自然がとても気に入りました。
「ここに住めたらなぁー」と、漠然とした憧れみたいなものが大きく膨らみ移住を決めた。
そこまでは良くても、具体的な決め手を欠いている状態でした。
まずは不動産会社に問い合わせして住まいを調べることにしました。
物件をネットで選んでいるうちはいいのです。
でも、実際不動産会社とやり取りを始めると見えてなかった現実の厳しさが出てきます。
そうです、僕は無職です。
年齢は若いかもしれないけれど収入がない。
「これから農業学校通って就農します」って伝えると、ピシャリと門前払いのところもありました。
中には良心的な不動産さんがいて案内してくれましたが、アパート家賃は家族3人でとなると少なくとも「月4.5万円から」になります。
無職の自分には安くないです。
さらに倉庫、作業場、駐車場2台分もほしい。
子供が騒ぐといけないので平屋の一軒家がいいなどと言っていると、本当に皆無です(わがまま言ってスミマセンm(_ _)m)
色んなことを考えると、こりゃ農業どころの話ではないなと早速心が折れそうになりました。
にっちもさっちもいかず、とにかく現状をお世話になっている農家さんに相談すると、電光石火の如くお知り合いに連絡をいれてくれました。
そして数時間後にはお家の内見の約束まで頂けました。
部屋は十分な広さ、倉庫あり、駐車スペースあり、屋根、床もしっかりしている申し分ないところをご提供頂きました。
その後いろいろと調整を頂いて学校が始まる前に遂に地域住民として生活が始まったのです。
まずは家族を呼ぶ前に一人で引っ越しをしました。
これはその時の料理です。
単身で過ごしていた時のつたない男料理。
ご近所さんからのおすそわけと自分の収穫物でほとんど構成されています。
レタス1食1玉食べる、ウサギと化していました。
掻い摘んで、この物件にたどり着いた経緯をお話しましたが、この話はまさに、田舎暮らしの肝になる「人との縁。地域との縁」そのものだと思います。
この地域に入ってやり取りをさせていただいて、自分でいうのは恥ずかしいですが、僕を知ってもらって不信感を拭い、ご協力頂いた方に僕に対する「この人なら大丈夫だろう」「しっかりやってくれるだろう」という信頼というか、これからへの期待を持ってもらった事で成立しました。
そして僕を温かい目で見守ってくれて、様々な場面で助けてくれます。
ほんとに助かります。
嬉しいことだし同時にちゃんとやらなければと責任をずっしり感じます。
僕もそれに甘えるだけではない自立心と感謝の気持ちを常に持ちながら謙虚にしていこうと思います。
会社を通じて、普通に物件紹介してもらって住んでも、ここまで人に対する感謝や地域への気持ちは生まれなかっただろうし、人間らしさを感じることはなかったと思います。
こういうプロセスを経て入村してどっぷり浸かることで周辺の人との繋がりが一気に濃くなりました。
僕の人生はダイナミックに変わりました。
食生活、体調の変化、助け合い精神、口から出る訛、自然との付き合い、などなど。
とにかく全ての出発点は住まいを見つけること、そこにたどり着けば一気に移住に弾みがつくと思います。
自分の思う暮らしにたどり着くにはネットでは見つからない「生の人」のネットワークと、目に見えない信頼感の醸成が必要です。
僕が移住して住む家は人の気持ちが交差する場所でした!