新生児(産婦)訪問と甲府の子育て支援
新しい家族との生活にも慣れ、ようやくリズムが掴めてきました。
こどもが2人に増えたら単純に2倍忙しくなるわけではなく、3倍にも4倍にも忙しくなるような不思議な状況で、掃除洗濯、三食のご飯を作って授乳やオムツ替えをしているだけで一日があっという間に過ぎていってしまいます。それでも珈琲を淹れてホッとする時間も、こうやってパソコンに向かう時間も取れるので、要はどこにどれだけの時間をかけて何を取捨選択するのかという、その人なりの時間と心身のマネジメントなんだなと当たり前のことに気づいた今日この頃です。世の中のお母さん、それを支えるお父さんや周りの皆様、みんなみんなお疲れ様です。
そしてもうひとつ当たり前の事ですが、人数が増えることでこども2人に対して精神的にも物理的にもそれぞれに100%向き合えない、100%満たしてあげることのできない状況になり、上の子(現在1歳10ヶ月)は愚図ったり甘えるようになりました。
必ずどちらかに「申し訳ないな、かわいそうだな」と思う瞬間があるけれど、上の子はこれまで驚くほど愚図る、甘えるということが少なかったので、逆にこどもらしい面があってよかったとホッとしている自分もいたり。手がかからないのは確かにありがたいけれど、親にとって都合の「いい子」でいるよりも、こどものうちにたくさんの感情を爆発させて発露してほしいなといつも願っています。
一方で上の子は、赤ちゃんが泣いていると赤ちゃんを指さして「パイパイ!」と言っておっぱいをあげなさいと指導してきたり、うんちをする音がすれば「ブリブリブリブリー!」と嬉しそうに指差して走って新しいオムツを取りにいき私に手渡してきて、オムツを替えてあげなさいと指導してきたり、泣き止まないと「あっこ、あっこ」と言って赤ちゃんを抱っこしてなだめてキスしてあげたり、なかなかに頼もしい協力者でもあります。
さて、こちらでの生活再開も落ち着いたところで、助産師さんの「新生児(産婦)訪問」がありました。
助産師さんはエプロンとマスクを着用して、体重計を抱えてやってきてくれます。赤ちゃんの体のチェック中。
新生児(産婦)訪問は現在全国のほとんどの市町村でも実施されているようですが、甲府市でももちろん行われています。子が産まれたら、母子手帳に添付されている「出生連絡票」に必要事項を記入して市に提出。その出生連絡票を受けて担当の助産師さんから直接連絡があり、まずは電話で出産や産後の様子を聞かれ、訪問の日時を相談。当日は母子手帳とタオル(体重を計測する際に必要)を用意。
助産師さんが訪問して何をするのかというと、
(母子)1ヶ月検診の結果や出産の際の状況と現在の体調の確認
(子)体重測定
(子)発育・栄養状態(一日の授乳の回数、うんちの回数、1ヶ月検診以降の体重増加を日割り計算して適した成長をしているか確認)のチェック
(母)血圧測定
(母)乳房・授乳の様子のチェック
(母)心の状態のチェック
があり、あとはこちらが気になることをどんどん質問したり、今後の予防接種や健診のスケジュール説明、甲府市内の子育てに関するさまざまな情報を教えてもらうことができます。
時間としては約1時間。
どのくらい質問するかで時間も変わってくると思いますが、私はかなり質問したので長くかかった方だと思います。
2人目とはいえ、中身も外身も違う人間ですから、新しい発見とともに新たな疑問も湧いてきます。今はインターネットでいろんなことが調べられるので「こんなこと聞かなくても答えはわかってるよね」という細々したことも聞いてみると、プラスアルファの知識や情報で教えてもらえるので、やっぱり聞くに越したことはないなと個人的には思います。
甲府市内・山梨県内の子育て関係施設や離乳食やベビーマッサージ教室のことを「広報こうふ」や各センターのお便りを見せながら説明してくれます。忘れっぽいのでメモ必須。
甲府市内で子育て中の親子やこどもを対象にした施設としては、
幼児教育センターと旧相生小学校跡地内にある甲府市保健センターがあるそうです。
幼児教育センターは
中央部幼児教育センター(上石田)
北部幼児教育センター(岩窪町)
中道つどいの広場(下向山町)
の市内3箇所にあって、小学校に上がる前のこどもとその両親を対象に、裸足で遊べるプレイルームや図書コーナーがあり、身長体重測定ができたり、読み聞かせの会があったり、乳幼児救急法に体操にベビーマッサージにヨガにといろんな公開講座や季節のイベントが開催されているようです。
甲府市保健センターは、乳幼児の集団健診の会場ともなるところですが、こちらでもパパママクラスや離乳食教室、ベビーマッサージなどのいろんな教室が開催されています。
以前は「まちなか健やかサロン」として街中にある岡島百貨店内に常設スペースがあり、申込不要で気楽だったし、教室が開かれていないときでもいつでも開放されていたので買い物の休憩がてら遊びに行ったりしていたのですが、保健センターに移動してからは教室が開催されているときだけの開室、健康談話室までの電話申込制に変わってしまったようです。
子育て情報は本当にいろんなところに情報が散らばっていて、年度によって制度や状況も変わるのでチェックするのが大変ですね。
助産師さんには「コロコロ変わるとお母さんも大変ですよね。大体の情報が出ているので『広報こうふ』をチェックしていてくださいね。」と言われました。
他に、山梨県笛吹市に2016年にオープンした宿泊型産後ケア施設 産前産後ケアセンターも紹介していただきました。
こちらは産後4ヶ月までの母親とその乳児が宿泊しながら心身のケアをサポートしてもらえる施設で、山梨県在住の母子は「山梨県産後ケア事業」の対象者として、県と住んでいる市町村からの助成によって、33,900円(1泊2日、通常料金)が6,100円(1泊2日)!で宿泊できるそうです。日帰り滞在もできるそうで、出産から心身のケアが必要な産後4ヶ月までのお母さんが心と身体を休める為に、助産師さんなど専門家から直接アドバイスを受けたりできて、授乳や沐浴で不安がある場合は指導してもらったり、「ゆっくり眠りたい」というお母さんのために乳児をみていてもらうことができたりするそうです。施設内には温泉があるので「温泉にゆっくり浸かって日頃の体の疲れを取りたい!」という理由でもいいそうです。妊娠中の方も、産後5ヶ月以降の方も利用できるそうです。
それから、2017年4月から、甲府市には「子育てコンシェルジュ」が立ち上げられ、保育園入園に関する相談やアドバイスを受けたり、子育て全般に関する相談の窓口ができるそうです!我が家のように甲府が地元でない家族にとっては、土地勘もなければ保育園も幼稚園も学校もまったくよくわからないのでこういう窓口ができて相談できるのはとてもありがたいです。開設したら相談に行かなくては。
それにしても今日は夕焼けと山々の連なる稜線が特に綺麗でした。そういえば「せっかく山梨に住んでいるんだから、こどもをおぶって山登りしたいね」とアウトドアセレクトショップSUNDAYで登山にも使えるmont-bellの抱っこ紐(生後4ヶ月〜着用可、折りたためて超コンパクトになる優れもの!)を買ったのに、まだ一度も山登りできていないなぁ…。山梨で子連れで楽しめる山、どこでしょう?
赤ちゃんも生後4ヶ月過ぎたら季節もいい頃、今年こそ登るぞ!