子どもがいることを受け入れてくれる街、甲府。
すっかり春ですね。
書きたいことがありすぎて、どこから書こうと迷っているうちに季節は過ぎ、春になってしまいました。
さて、私は週6ペースでベビーカーに子供を乗せて甲府の街を練り歩いています。
午前中になるべく全ての家事を片付け、午後になったら家を飛び出し、家から半径3km以内を歩きまくっています。
同じ道をなるべく通らないようにちょこちょこルートを変えて、日々何か楽しいものはないか、いい物件はないかと、子供の散歩と称してとにかく歩いているのです。
道すがら出会う人には必ず挨拶。
「こんな寒い日に連れ出して!かわいそうじゃない。」とか、「あら可愛いわねぇ、何ヶ月?大変だけど頑張ってね」とか、様々な叱咤激励を受けたり、ほんの数分の立ち話で「うちにも孫がいたんだけど、裁判でみんな嫁に持ってかれちゃったわよ。懐かしいわねぇ、こんな頃が…。」とディープな人生悲話をしていただいたり、悲喜交々な子連れ道中です。
甲府のいろんなところに、いざという時のための「避難所」改め「親戚の家」を勝手に設けさせていただいています。
だって、産まれてきた子供を連れて甲府に戻ってきて、思ったのです。
夫以外に頼りはなし。
あれ、昼間の話し相手がいない!
あれ、私は気狂いピエロ?さながら、ひたすら一方的に0歳児に話しかけ、本を読み聞かせまくり、歌いまくり。
それはそれで楽しいのですが、いやしかし、普通の会話もしたいな…。
それに万が一、夫が急死したり、倒れたり、私が何かで悩んでおかしくなったり、子供のことで何かあった時に駆け込んで話ができる場所がないと大変!
私は大人だからいくらでもどうにでもできるけど、家にこもっていては子どももかわいそう。
とにかくいろんなところに顔を出しておこう、子どもと私の成長をこの街に見守ってもらおう、と心に決めたのでした。
何より、子どもにはとにかくたくさんの人や物に触れてほしいという願いもあり。
そんな私の(心の)親戚の家をご紹介します。
近い親戚から(かなり)遠い親戚まで。
寺崎COFFEEやAKITO COFFEEと言った(おそらく)同世代の方々が営むCOFFEE SHOPにコーヒースタンド。
赤ちゃん向けのお話会とスペースと素晴らしい蔵書を誇る山梨県立図書館。
野外彫刻と野良猫も楽しめる芸術の森に位置する山梨県立美術館の展覧会にワークショップ。
甲府市が主催する「健康談話室(旧称:まちなか健やかサロン)」でのベビーマッサージ教室に歯や食育の教室。
AVRILの糸などを取り扱う手芸アトリエ兼ショップのitokaraさんでの編み物部。
文化的スペースの少ない甲府の貴重な存在である海外作家の滞在型交流拠点、AIRY(エアリー)ことArtist In Residence Yamanashi。
シェフ兼ソムリエのお父様に、パティシエの奥様と娘さん、さらにソムリエ&チーズソムリエの娘さんというスペシャルご家族で経営されている、老舗のレストランボンマルシェ。添加物を一切用いず安心安全、山梨の食材を使用されている、とても素敵なお店。
山梨土産を探すのにもってこい、山梨の食材とワインを楽しみたい時にぴったりのD&DEPARTMENT YAMANASHI。
甲府にもこんなお洒落なセレクトショップが。プレゼント探しはここ。セレオ甲府4階のLicavou。
ワインはいつもここで買います。蛍光タグの値札がひしめく駅前通りの老舗ワインショップ、ワインズ新富屋。
500円あれば4つは買える、懐も胃も嬉しい懐かしのパン屋さん、ずんちゃんパン。
それぞれのことはまた詳しく書くとして、乳飲み子を抱えた私にもとても親切にしてくださる場所ばかりで、いつもいつもその優しさに感謝することばかりです。
特に街の喫茶店では、会うたびに子どもの成長を喜んでくれて可愛がってくださって、気遣ってくださって、時にお互いの子どものことや夫婦のことで話し込んだり、甲府の良いとこ情報を教えてもらったり、「ゆっくりしなさいよ」と抱っこしてくれていたり、ありがたいことばかりです。
自分一人だとこんな経験はできなかっただろうなと思い、「子は宝」とはまさにその通りで子どものおかげでこの甲府での暮らしが楽しめているんだなと子どもにも感謝する日々です。
「甲府には何もない」なんて言わせないですよ。
子育てをしている私は、この街で子育てすることになってよかった、と思っています。
子どもにも、甲府で育ってよかった、と思ってもらいたいです。
さて、明日は「鎧をまとったサムライの人数が世界一」にギネス認定もされた、甲府が誇るお祭り「信玄公祭り」。
街中に武将が溢れるそうで、ドキドキします。
明日もまた甲府の街に繰り出そうではないか。
見かけたら声かけてくださいね。
(甲府の人は内気だから!)